中国経済を支える企業 3
この日はちょうど給料日でした。
この会社では月給は労働者一人一人に現金で手渡されます。
労働者は作業工程ごとに幾つかのグループに分けられ、その月の生産高や品質を細かくチェックされます。
その成績いかんで給料の額が決まるのです。
「君は今月よく頑張ったから30元加算しといたよ」
各持ち場の責任者がその月の査定結果を本人に告げ、給料を渡していきます。
「あなたは20元の減俸だ。
仕事中に2回持ち場を離れたでしょう。
こんなことが2度とないように気をつけなさい」
・・・若い女子工員が叱られました。
彼女は悔しそうな顔をして中身も確認せずに受け取りました。石塚孝一氏によると、工場の労働者の月給は平均500元、高校の先生の月給が180元くらいだといいますから、ここはかなりの高給です。
社長は54歳、この会社を成功に導いた一番の立て役者です。