中国経済を支える企業 2
容奇鎮は人口4万8000人、そのうちの2万5000人が工場労働者だというから驚きです。
この町が積極的に会社経営に乗り出したのは、1980年代、改革開放政策が本格的になってからです。
積極的に外資を導入し、洋服、家電、飼料などの産業を中心にこれまでに100を超える郷鎮企業を設立してきました。
ここから香港までは直行の船便で2時間10分、容奇鎮は香港に近いという地の利をフルに生かして発展してきたのです。
私たちが訪ねた容奇冷蔵庫会社は従業員1700人、容奇鎮で最も大きな郷鎮企業です。
冷蔵庫会社は中国には43社ありますが郷鎮企業はここ1社だけ、あとはすべて国営企業です。
1984年、この会社は香港の投資家から借りた資金を元手に日本、西ドイツ(当時)、アメリカなどから最新の設備を購入し、オープンしました。
そして、先発の国営企業に追いつくために西側の品質管理システムや効率的な経営システムまでも取り入れたのです。
以来急成長を続け、いまでは年間30万台の冷蔵庫を生産し、日本円にして一35億円を稼ぎ出す業界でも有数の大手企業にのし上がっています。