沖縄の古謡
今回はこの前沖縄ツアーに行ったときに聞いた、沖縄の古謡を紹介します。
為朝が運天港に上陸した証拠としてあげられるのは、つぎのおもろ(古謡)だそうです。
勢理客の祝女の
あけしの祝女の
雨くれ 降ろちへ
鎧 濡らちへ
又運天 着けて
小港 着けて
又嘉津宇御嶽 下がる
雨くれ 降ろちへ
鎧 濡らちへ
又大和の軍
山城の軍
・・・その大意は、勢理客(難港の近くの部落)のアケシノの祝女(のろ)が、雨雲を招きよせてにわか雨を降らせ大和の軍勢の鎧を濡らした。
嘉津宇御嶽にたれ下がった雨雲を招きよせて鎧を濡らした、ということです。
このおもろから、今帰仁の口碑では、勢理客の祝女と為朝のあいだに一子が生れたとするのです。
祝女はふつう美女であり、按司の姉妹ですから、大里按司の妹もたぶん祝女であったのでしょう。
ですから、外来の支配者と祝女の結びつきは、ごく自然な発想なのです。